インタビュー
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泌尿器疾患は生活の質に直結する問題。
だからこそ、患者さんの笑顔が医師としてのやりがいです。
開業して日々診療を行う現在は、勤務医時代とはまた違ったやりがいがあります。患者さんとの関係がより濃密になって距離が近くなった分、病気が改善して嬉しそうな顔を見る喜びの度合いも高くなったんです。
泌尿器科を専門にされたきっかけはなんでしょうか?
泌尿器科という診療科目には、比較的アットホームでユニークな先輩方が多いと感じており、居心地がよかったというのが理由のひとつです。もうひとつは、新しい分野に取り組むのが早い領域であること。現在も泌尿器科ではロボット手術などの新しいテクノロジーが採用されていますが、私が泌尿器科の医師を志した約30年前にもすでに内視鏡手術が行われていました。手術法もバラエティに富んでいて、学生心におもしろそうだなと感じていたからです。
開業されたなかでの、医師としてのやりがいを教えてください。
泌尿器疾患は、夜にトイレに起きて眠れなくなったり、トイレの不安があって好きなことができなくなったり、日常生活に直結する問題です。悪性腫瘍などを早期に診断して、患者さんがまた元気に戻られて社会復帰されたり、一般の良性疾患でも改善あるいは体調管理によって日常生活を維持されたり、患者さんが元気に過ごされている様子を見られると、やはりやりがいを感じます。勤務医時代と違って患者さんと接する機会が増えて、関係性も濃密になったので、患者さんの笑顔を見る喜びもその分また深いものになりました。
どのような病気に対応していて、どのような検査・治療が可能でしょうか?
基本的にはすべての泌尿器科疾患に対応しています。
患者さんの羞恥心に対する取り組みを教えてください。
はじめはどんな場合でもいきなり検査に回すようなことはなく、まずは診察室での問診となります。症状をお伺いするときには不安を感じさせないように、これからどんな検査をするのかという説明はもちろん、「体を傷つけるような手術は必要ない」などと今後のことも織り交ぜながらお話しするようにしていますね。ほかには、診察室での声が検査室にいる患者さんに聞こえないように、なるべく患者さんが隣り合わないようには気を付けています。
検査では、エコーで下腹部を見せていただく必要はありますが、ほかは検尿やX線撮影で通常は済みますので、「意外と恥ずかしいことはないんだな」と感じる方が多いように思います。気になる症状があれば、気兼ねなくお越しいただければと思います。